住宅価格上昇と空き家信託の活用

 最近、世界情勢やコロナ禍のリモートワークにより住宅価格が上昇しております。

上昇の理由に、木材価格の上昇「ウッドショック」が挙げられます。

木造住宅の材料となる木材ですが、国産木材より安い外国産木材が多く利用され、日本で利用される木材のほとんどがロシア産です。

ロシアは世界有数の木材輸出大国で、その輸出量は世界全体の約21%を占めています。

その状態でロシアのウクライナ侵攻がさらに「追い打ち」をかけ木材が上昇している状態だと言います。

 よつば北海道の理事と不動産業者を兼ねている私の私見でも、住宅価格の上昇は当分続くと思われます。

その状態で、新築建売をしている不動産業者は販売価格の高騰、購入者層の減少、建築用地の取得難が増えた場合、次の展開を考えると中古住宅をリノベーションして販売していきます。

 

 中古住宅のリノベーションとは、今ある家の基礎、柱や梁等の構造体をそのまま利用して家を作るから、木材等やその他建材も最小限で済ますことが可能になります。

工事の方法によっては、耐震補強工事も含めて行えます。

中古住宅を取り壊し、更地にて新築を建てるよりコストが低く建築できます。

 親が施設に入所している・相続等で引き継いだ実家等を空き家にしている場合、放置空き家のリスクが発生します。(空き巣、雨漏り、害虫、失火等)

 空き家を信託して、管理・維持・処分をスムーズに行えるようにすると、リノベーションして売却や賃貸として貸し出したりすることも可能になります。

空き家等を所有している方は検討してみてはいかがでしょうか。


一般社団法人よ・つ・ば民事信託北海道 理事 市下順紀(宅建士)

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