人生を託して続くよいつまでも

相続税対策で不動産の賃貸経営が有利というお話は、未だによく聞くお話です。次世代のことも想っての賃貸経営スタートは、確かに相続財産の評価を下げることには有効ですが、一番大事な事は、その次世代の方々へ資産を引き継ぐということだけでなく、「賃貸経営も引き継ぐ」ことだと思っています。

賃貸管理を全て不動産屋さんに任せて、税務申告は税理士に頼んだら楽かというと、建物の修繕も含めてそれぞれの業者との打ち合わせや立会いが必要となり、決して楽なことではありません。ましてや、ご自身で全て管理されるとなると、経営スキルが要求されることとなるのです。これ、相続人として急に引き継ぐこととなった人によっては、実は重要なポイントで大変なことだったりします。

この事業承継、生前から信託をして管理経営の練習をしてもらったら良いのではと思っています。離れて暮らしているお子様たちは、親の賃貸物件を誰がサポートしていて、どんなお話をしているかさえ知らない事も多いです。信託により、親として見守りながら早めに賃貸経営をやっていけるかどうか経験してもらい、家族間でリアルな会話も増えるといいなぁと思います。もしかしたら税金払ってでも現金がいいなぁとなるかもしれませんね。

一般社団法人よ・つ・ば親愛信託チバ 理事 土田佳代子

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