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DINKSという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
double income no kidsの頭文字をとった造語で、子どものいない共働きの夫婦を指します。
比較的自由な時間と経済的な余裕があり、旅行や外食にも行きやすいということで最近増えているようです。子どもを持つことへの不安も漠然とあるのでしょう。
反面、子どもがいないことで夫婦の老後について不安があるという方も多いようです。
配偶者に相続が発生したときもは、配偶者の親または兄弟姉妹が相続人になります。普段あまりかかわりがない人と、しかも慣れない相続についての協議をすることは、大きなストレスになりえます。
遺言書を残しておくということも効果的ですが、遺言は相続発生後に財産をどうするかということしか決めることはできません。
信託を利用した場合には、相続が発生する前から、例えば自身が認知症になった場合を想定して対策をしておくことも可能です。
どの場合においても、親族の仲がよいというのが大前提になります。
信託の名前のとおり、信じて託せるという人間関係を構築できるように普段から親族でコミュニケーションをとっておくことがまず重要ですね。
私も現在はDINKSです。もしこのままの状況であれば、年齢的な順番で後を託せるのは甥か姪ということになりますので、普段から仲良くしていこうと考えているこのごろです。
一般社団法人 京都民事信託協会
理事 前田哲志