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【スタッフブログ】映画に観る認知症

2020年04月14日
スタッフブログ

1.三本の映画

遺言・相続、後見業務、信託・・を語る際、必ずと言っていいほど、「高齢化・認知症」がキーワードとして使われます。セミナー等によっては、不安商法的なニュアンスが漂う感も、あります。私は一映画ファンですが、映画に認知症が出てきた例では、これまで三本観ています。

2.最も新しい作品は、“長いお別れ”です。



作家の中島京子さんがご自身のお父様の10年余の介護の日々を綴った原作の、映画化です。怪優・山崎務の名演技でした。実は私は先ず原作を読み、その後たまたまですが、文芸春秋本社での中島さんと筑波大学の認知症専門医師とのトークショーを聴かせて頂き、最後に映画も観ることが出来ました。長女・竹内結子、次女・蒼井優と、私の贔屓の女優陣で、観劇は至福のひとときでした。

トークショーでは、認知症計測のデファクトスタンダードである長谷川式スケールでの、お父様の進行状況を詳しくご説明されました。“長いお別れ”は、英語の認知症“long goodbye”の直訳であると、初めて伺いました。これは映画の中でも、米国の高校に学ぶ孫が校長先生から教えて貰う場面が出てきます。病気がどんどん進んで行く様は、私も個人的に、身内にも知人のお母様にも認知症を患って亡くなった方がおり、身につまされる思いでした。

3.もう一つは、原田芳雄の遺作となった“大鹿村騒動記”です。

300年続く郷土歌舞伎の上演を描く、凄い豪華キャスト(佐藤浩市、松たか子、三國連太郎他沢山)のエンターテインメント作品でした。友人と駆け落ちした主人公の妻(大楠道代が、はまり役でしたね。)が重い認知症になって、逃げた友人(岸部一徳)に連れられて村に帰ってきます。「女房を治してから返してくれよー!」と、まだら認知症の妻を抱える羽目になった夫が叫びます。晩年の原田芳雄のやや枯れた感のある、しかし重厚な演技で、泣き笑いしながら観ましたね。

映画完成披露のご挨拶では、美しいご長女の押す車いすに乗った原田芳雄が舞台に登ります。親子の感動的な場面で、自分も娘を持つ親として、眼に残りました。

4.最後が、若年性認知症を扱った“明日の記憶”です。

渡辺謙と樋口可南子夫妻、(福山雅治と結婚した)吹石一恵が一人娘役でした。これも、好きな女優陣で良かったです。大手広告代理店の現役バリバリの営業部長が、ある日突然記憶喪失的な状態となり、あっと言う間に病状悪化して行きます。若い専門医の問診に対し、「お前なんかに何が分かるんだ!」と怒鳴る夫。急きょ道案内に助けに来てくれる部下、片や役員に上司の認知症の服薬をチクる部下に、私自身も当時は会社員でしたから、サラリーマン社会のリアリティを覚えたのを思い出します。専業主婦から、友人のお店を任せられるところまで成長した妻でしたが、夫の為に仕事を諦め、介護のために施設の近くに引っ越して行きます。「こんな奥様を得て、羨ましいなー!」という、いささかやっかみ的な思いもありました。

5.大昔まだ学生の頃、有吉佐和子の“恍惚の人”という、初めて認知症(当時は、この言葉がまだ無かったように思います。)をテーマにした、時代に先駆けた小説がありました。ノーベル平和賞の佐藤栄作総理が読んだ感想を述べて、話題になりました。私は未だ読まず仕舞いですが、ご縁あってよ・つ・ばに関わらせていただき、何と士業として認知症と向き合う役目となり、正直言って驚いております。

親愛信託東京・理事 大関 一




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