高齢の不動産オーナーと健康寿命
みなさんこんにちは。沖縄より行政書士・宅建士の石原です。
去る2022年12月10日(土曜日)は、よつばグループの全国総会が東京で行われました。沖縄から私を含む2名の理事が総会に参加しました。東京が開催地とのことで、以前から行きたかった「三菱UFJ信託銀行信託博物館」に行ってきました!
信託に関する貴重な資料をたくさん見ることができました。専門家だけではなく、一般の方にもおすすめです。
URL:https://www.tr.mufg.jp/ippan/about/hakubutsukan/
さて、沖縄は世界でも屈指の長寿県と言われておりますが、みなさん本当に長生きです。
私の曾祖母は105歳までいきていました。沖縄の平均寿命は下記の通りです。
平均寿命(男性) 79.40 年
平均寿命(女性)87.02 年
しかし、日常生活に制限のない期間の平均、「健康寿命」はいかがでしょうか
健康寿命(男性):70.81 年
健康寿命(女性):74.86 年
男性も女性も、寿命と健康寿命では10年前後差があるのです。
健康な間はいいのですが、その後の10年間は心配です・・
最近、収益物件を持ついわゆる大家さんからよくこんなご心配の声をいただきます。
「自分がなくなった後は、妻に収益物件を残したい。しかし、妻も高齢なので管理できるのだろうか」
妻が生きている間は、息子や孫ではなく、妻自身に権利を持ってほしいと思う、一方で、管理できるのが心配とのことですね。そして健康寿命と平均寿命を考えると・・。
親愛信託なら解決できます。
親愛信託であれば、所有権を「名義」と「権利(受益権)」に分けることができます。
ご自身が元気な間に信託契約を設定すればいいのです。
夫(ご自身)=委託者兼当初受益者
息子=受託者(名義人)
妻=二次受益者
息子=帰属権利者
このようにご自身と息子で信託契約を締結することで、ご自身の死後も、息子に管理をしてもらいながら、妻に受益権を持たせることができます。収益不動産の利益は、妻の生活費に充てることもできます。
認知症対策で使われることが多い信託ですが、「望みをかなえる財産管理ツール」としてご活用いただくことも可能なのです。
一般社団法人よつば親愛信託おきなわ 代表理事 石原桃子
出典:
平均寿命は、平成 22 年都道府県別生命表 より
健康寿命は、平成 22 年厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」より