親愛信託®(家族信託・民事信託)Q&A
皆さん、「人称」ということばをご存知でしょうか?
これは、私の尊敬する経営コンサルタント・石原明さんが提唱した独自の概念です。この記事では、「人称」の意味や重要性、そしてどのようにして人称を上げていくかをわかりやすく紹介します。特に経営者目線を持つことの大切さを考える方には、非常に役立つ内容です。
「人称」は、視野の広さと思考する時間の長さによって段階的に分類されます。
自分自身のこと、目の前のことしか見えていない状態。
現場で起きていることにしか意識が向かず、広い視点が不足している。
相手の立場に立ち、「自分が相手にどう見えているか」を考えられる状態。
コミュニケーション能力が高く、商談や接客などにも効果的。
お互いの視点に立てるため、対話が円滑になります。
自分の行動を、第三者や周囲の人がどう見ているかまで考えられる視点。
ビジネスの発展に不可欠な経営者的な視野。
チーム全体や社会の反応も含めて思考できるため、戦略的な判断が可能になります。
この考え方は非常にユニークで、実は単なる言葉遊びではありません。
二人称と三人称の視点は、現場で働く人と経営者の違いを分ける境界線ともいえます。
現場の従業員は、お客様と直接接する中で貴重な意見を持っています。一方、経営者は会社の将来や全体戦略を見据えて日々決断を重ねています。この両者の間には、見えているもの・考えている時間軸に大きなギャップがあります。
ここで重要になるのが、発想の転換です。
つまり、現場の人たちにも経営者目線=三人称視点を理解してもらうこと。これが組織全体の成長に大きく貢献します。
三人称視点を持つ社員が増えると、会社に次のようなメリットが生まれます:
部署間の連携がスムーズになる
全体最適で物事を考える習慣が育つ
自律的な行動が増え、マネジメントが効率化される
副次的な効果として、組織の成長スピードが格段にアップするそうです。社員全員が経営者目線になれれば、あらゆる業務がより生産的になります。
実はこの「人称」という考え方には、三人称のさらに上の段階があります。四人称、五人称、六人称…と続いていくこの概念。私の考えでは、松尾代表は「五人称」の視点をお持ちだと感じます。ぜひ皆さんも、高次の人称視点を持つことを目指してみてください。
「人称」という視点は、ただの概念にとどまりません。これは、ビジネスの現場や人生そのものを変える力を持つ思考法です。
視野を広げ長期的に思考し、相手や周囲を意識した行動をとる。
これらができるようになることで、あなた自身も、あなたの所属する組織も確実に飛躍します。
令和7年6月27日
一般社団法人よつば民事信託協会大阪
理事 新井勇樹
・大切な人に、きちんと託せる仕組み「親愛信託」とは?
・経営者こそ知っておきたい「税金も揉め事もない“引き継ぎ”」
・もしも明日、相続が発生したら…準備はできていますか?
2級FP技能士
群馬県出身。県立前橋高校卒。横浜国立大学工学部卒。大手ゼネコンで設備設計・施工管理に従事。2020年より金融機関に勤める。法人の財務コンサルティング、ライフプランニング、相続・生前贈与対策が得意。
親愛信託は応援を形にしたものです。近い将来、応援文化を日本に浸透させ、親愛信託があたりまえになる社会をつくります。
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