認知症対策・財産凍結対策
高齢者のおひとりさまの終活について考えていきましょう。
おひとりさまについては
①ずっと独身の場合
②配偶者が亡くなりひとりになった場合
があります。
特に、親族(兄弟、いとこ、甥・姪等)等が自分のことを見守ってくれるかによって終活は変わってきます。
おひとりさまが考えておきたいことは、
①老後の生活
②身元保証
③財産管理
④死後事務
⑤相続
があります。
特に、身体の機能や判断能力が低下したときに備えておきたいです。
1.老後の生活
日常生活支援(通院の付き添い、買い物、掃除等)
自分で行うことが難しくなった時に利用しましょう。
社会福祉協議会や民間サポート事業者が支援しています。
2.身元保証
入院時や介護施設に入所時に身元保証を求められます。
身元保証がないと入院や入所ができない場合もあります。
身元保証契約を社会福祉協議会や民間サポート事業者が支援しています。
3.財産管理
身体が不自由になると、預貯金の引き出し等も不自由になります。
また、認知症等により財産管理ができなくなる場合もあります。
対策としては
・財産管理委任契約(判断能力あるとき)
・任意後見契約(判断能力なくなったとき)
・家族信託(親愛信託)
等があります。
専門家(行政書士・弁護士・司法書士等)等に相談してどのような対策が良いかを相談・検討し、契約書を作成してもらいましょう。
4.死後事務
葬儀・墓・財産の処分等亡くなった後に行うべき作業があります。
「飛ぶ鳥跡を濁さず」死んだ後のことも考えましょう。
死後事務委任契約を信頼できる方と結びましょう。
5.相続
自分の遺産を誰に承継したいかを決めましょう。
遺言書や家族信託(親愛信託)で対応しましょう。
主な概要を説明しました。それぞれ費用もかかります。
事前に準備をしましょう。
まず、問題を認識していない人も多くいます。
自分の老後を常に考えて、老後にどのような課題があるのかを認識していただきたいです。そして、これを解決する方法を検討していってください。
元気なうちに行動しましょう。
身体が不自由になってからではなかなか行動に移せません。
トータルで対策を考えてくれる専門家に相談することをお勧めします。
令和6年12月20日
一般社団法人 よつば親愛信託大分
代表理事 阿部豊志